【コラム】Alloに搭載された「Google Assistant」が「Siri」と決定的に違うところ

公開日: 2016年9月23日 Google アプリ コラム レビュー 考察


Google Talk、ハングアウト、Messengerときて、またしても新しいGoogleのメッセージアプリがリリースされました。

その名をAllo。

こいつはちょっと面白い。




Alloの機能はGoogleらしい遊び心に満ちている

Android Tips : Google Alloでビッグサイズのメッセージや絵文字を送信できる「シャウト」機能の利用方法 | juggly.cn

Google
ハングアウトには発言に合わせて飛び出すアニメが実装されていましたが、Alloにはテキストや絵文字の拡大送信機能がついています。「シャウト」っていうらしいです。

Android Tips : Google Alloでシークレットモードを利用する方法 | juggly.cn

Google が本日 21
また、人気のインスタントメッセンジャー「Snapchat」のように一定時間で消せる?機能もあるみたいです。

Chromeと同じく「シークレットモード」という名前で、背景が薄暗くなるところもそっくり。このモードを使うとEnd-to-Endで暗号化されるそうなので、仕事でも活躍しそう。

チャットボット「Google Assistant」を搭載


Alloには標準でGoogleとチャットできるチャンネルが用意されています。

これを「Google Assistant(グーグル・アシスタント)」と呼びます。

今はまだ英語のみですが、話しかけるとAIが文脈を読み取って適切な返答をくれます。文脈を解釈する力はGoogle 翻訳でさんざん培っているはずなので、日本語への対応は近いと見てます。

Googleらしい魅力として、単語で語りかけるとその言葉をキーワードにしてGoogle検索した結果を貼り付けてくれるようです。

Alloで送受信したメッセージは永久に残すこともできる

CNETによると、Alloのメッセージ履歴は自分で削除するまで残るとのことです。Chromeのウェブ履歴とよく似ている気がしますね。テキストなんて容量食わないし、やろうと思えば数十年残すことも決して不可能ではないかもしれません。

Googleがこのような方針を採った理由をCNETでは次のように解説しています。

Googleは当初、メッセージを「短期的」に保存しようと考えていた。だが、Alloをテストする中で、参照できるユーザーのメッセージ履歴が長いほど、Smart Replyがうまく機能することがわかった。

 この変更により、Alloは、メッセージがサービス提供企業のサーバにいつまでも残らないようにするかどうかはユーザーに任せる形をとるという点で、デフォルトでプライバシー設定を組み込んだ他のメッセージアプリとは一線を画することになる。また、これによって、ユーザーのメッセージのコピーを保存しない企業に対する世界中の政府機関の反撃に、Googleが悩まされる可能性は低くなるだろう。


先程も載せたこちらの画像、この明るくした部分がおそらくSmart Reply(スマート・リプライ)です。

こちらで使った限りではまだGoogle Assistant上でしか見れていませんが、受け取った発言を解釈して「タップするだけで返信できる」ようにいくつかの文章が用意されています。

さらに右端には「Good」「Bad」と感情を示すボタンもあるため、たとえば検索結果が間違っていた時にBadを返す、みたいな使い方もできます。

このSmart Replyの精度を上げるにはとにかくAlloでしゃべりまくること、そしてその履歴を可能な限り大量に蓄積することで、簡単に"即レス"が送れるようになります。

以前レビューした「Knock」という、ショートメッセージに対してYESかNOで即レスできるアプリにちょっと近いかなと思っています。

もしかしたら、Alloはモバイルシーンでの会話(チャット)からキーボードを消し去ろうとしている、のかもしれません。


まだあまり使いこなせていないのですが、これでもしハングアウトメッセージのようにGoogleアカウント(Gmailアドレス)宛にスタンプ付きのショートメッセージを送れるようになれば化ける気がしています。

Google AssistantとSiriの決定的な違いとは


単なるチャットボットとしてだけでなく様々な機能と遊び心を併せ持った「Google Assistant」と、iPhoneの顔である「Siri」との決定的な違いはここにあると思います。

今のところ「Google Assistant」はホームボタンから起動できません。直接開くアクティビティもないっぽいので設定変更もできません。

おそらくこれは企業理念というか、設計思想の違いだと思います。

Appleが完全にそれ1つで収まる独自の世界観の構築を目指すとしたら、Googleは全ての入口となる検索エンジンを主体としています。

Googleの目的は常に検索から世界中のあらゆる情報にユーザーを導くことです。なのでホームボタンからはこれまで通りNow on Tapが起動します。

「知りたいことはAIに尋ねるんじゃなくて検索してネ」というスタンスだと理解しています。検索代行はGoogleの望むところではないのかもしれません。

とはいえ、「質問に答えてくれる」チャットボット機能をAndroidがようやく持ったことは非常に喜ばしいことです。

Google Nowで使う音声検索に「今日の天気」と尋ねると、天気の内容ではなく「今日の天気を表示します」みたいなひどく機械的な受け答えをすることがありますよね。

極端にいえばデジタルのオペレーターのようなイメージを持っていたのですが、せっかく文脈を理解できる頭があるんだしもっと有効活用できないのかとずっと不満でした。

マイクに向かって話しかけた時だけでなく、チャットの相手もしてもらえれば場所を選ばず使えますし。(ex, Microsoftの「りんな」やWindows10の「Cortana」もその点でGoogle音声検索より一歩進んでいたという認識を持っています)

そんなわけでAlloの今後の進化には大いに期待しています。デビュー時点で既に70点、今後一気に拡張することで、ハングアウトから乗り換えるに値すると良いのですが。

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